おはようございます。倫子(ともこ)です。

冬の間はいろいろ考える期間です。

田んぼ関連の仕事が始まる4月になると
突然忙しくなって
今日やること、明日やること、今月やること、
近い未来のことで頭がいっぱい。

いつもは雪が降り始めた頃から3月までに
どのように仕事したいか、どのような暮らしをしたいか、
新しく思うこともあれば、
今までの自分の考えをもう一度思い起こしたりします。

この冬は、12月に子供の体調が悪かったことから始まり、
1月は初めての償却資産申告やその他提出物にバタバタして、
ようやく最近頭が落ち着いてきました。

落ち着いてきたというか、
これからどういう経営をしたいのか、稲馬と何度も話し合っています。

先日、稲馬が日山の村上聖社長の講演を聴いてきて
そのレジメを見せてもらいました。
「米沢牛の顧客は誰なのか?」という問いがあり、
「一番の顧客は、実際に食べる消費者」と書かれてありました。

そんなの当たり前でしょう!、と思いますか?
そうなんです。
そんなの当たり前なのです。
でも、
本当にそう思っている生産者はどのくらいいるのだろう?とふと思うのです。

私は全然農業と関係のない家庭で育ちました。
農家の知り合いもいませんでした。

初めて農家と知り合ったのは大学生のとき。
搾乳バイトして。いろいろ牧場をまわって。
自分の搾っている牛乳がどこで販売されているか知らない人が多いことに驚きました。

今、米沢牛を育てていても
自分の育てた牛がどこでどのように最終消費者のところへ行くのか
わからない場合が多くあります。

生産者と消費者。
お互いの顔が見えないなんて。
寂しいなって思います。

車を運転しながら
飲食店の大きな看板を眺めて
こういう飲食店でさえ、
本当に顔を見ているのは少数かもしれないと
そんな気がしました。

ただ何か食べに来て
ただ食材を食べられるように調理して
ただ並べて

本当に顔のわかる関係って減っているのかもしれない。

私はどういう人たちに食べてもらうのか知りたいし、
食べる人たちに私たちがどういう人なのか知ってもらった方がいいな、と思っています。

次のステップを踏みたい!

そんなことを気にしながらの牛舎で
眠そうにしている我が家生まれの「ねつあい」に癒されたのでした↓