おはようございます。米沢牛いとう牧場の伊藤倫子(ともこ)です。

昨日は青空がきれいで、気持ちが良いお天気でした。
牛舎横の小屋に洗濯機が置いてあって、
どうしても冬の間に水道管が凍ってしまい、
そうなるとなかなか普通に使えるようになるまで時間がかかるのですが、
昨日水が出ました♪春が来た♡

この時期に毎度思うのがこれ↓
堆肥舎がいっぱい…

雪の間は堆肥を撒かないのでどんどん溜まります。
雪が解けると田んぼも畑も始まるので減っていくのですが、
3月は牛舎掃除するために汚れた敷料を置く場所を作ることも一仕事です。

我が家はできあがった堆肥は堆肥舎と別に堆肥置場に運び直しています。
堆肥に雨が当たって地面にしみこまないように、
舗装された場所に置いて上からシートをかけます。
言葉にするのは簡単ですが、
この堆肥置場は冬の間雪に埋もれているので
まず除雪してシートを破らないように掘り出してから移動します。

行政は増頭増頭と唱えているけれど、
こういうことはどのくらい気に留めてくれているのだろう。

牛を飼っているというと
「毎日休みがなくて大変ですね」
「体力のいる仕事ですよね」
などと言われることがよくあります。
きっと、多くの人が畜産の仕事の大変だと思っている部分でしょうね。

私は、そういうことより、
直接牛の世話をしている時間より、
それ以外の仕事も多くあることを知って欲しいです。

牛のエサやりや堆肥出しなど
「牛を飼っている」と聞くと想像しやすい仕事だけでなく、
牛の寝床を整えるための敷料の調達、
汚れた敷料を堆肥にするための場所、
できあがった堆肥を活用する場所、
堆肥が欲しいという人の確保、
堆肥が欲しいという人の畑への運送など、
ぱっと堆肥に関わる思いつくことを並べただけでも
たくさんのことを気にかけて働いています。

実習していた牧場で
「農業は総合学習なんや。
さまざまな知識を使って働いてるんや。」
と言われたことがあります。

広い視野で自分たちの仕事をみつめていきたいです。