おはようございます。倫子です。

23日にみやびが出産しました!
2016.6.27みやびの子らら誕生HPブログ
なんと、久の子で女の子!キター!!(笑)

和牛を知らない人には何のことだかわかりませんよね。
補足すると…

多くの牛飼いは人工授精をしています。乳牛も和牛も。
最近は受精卵移植も増えているのかな。
我が家は今のところ全て人工授精です。

肉質に大きく関わると言われているのが血統。
後代検定で子供が優秀な枝肉になることがわかっているオス牛の精液を冷凍させて
人工授精専用のストローに入れたものが販売されています。

この子の父親は安福久という牛です。略して久(ひさ)と呼んでいる人が多くいます。
久は霜降りの入りやすい血統です。
それで、みやびが妊娠した時に生まれてくる子が女の子だったら繁殖牛として残そうと話していました。

この選択はけっこう難しくて、
肥育して米沢牛になった方が霜降りの牛肉として格付けが良いかもしれないけれど、
繁殖牛も良い血統を残さなければならないんですね。

さらには久の血統は妊娠しにくいと聞きました。
本当?かなり心配です~!

とりあえず、大きな病気や事故なく育ってほしいな。

23日といえば、米沢で枝肉市場がありました。
我が家生まれの「ちげいとひで」という牛がBMS11!
最近はこんなにサシの入ったのなかったから良かったー♪
(BMSは簡単に言うと霜降りの評価。12が最高)

出発前に写真を撮らなくてかなり反省しています。
というのも、この子の父親は百合茂という牛で
百合茂の特徴なのかわかりませんが肩幅がすごい合ったんです。

我が家生まれの牛でごつい印象の牛はいなかったからどうなるんだろう?と思っていただけに
高評価をいただけて嬉しかったです。
稲馬も「うちの牛がこういう風になるんだ、と思った」と枝肉市場から帰ってきて感慨深げ。
扇屋さんで売られます。1ヶ月くらい先になると思いますが。

美津福が父親の、我が家生まれ「たからふじ」の牛肉が
米沢市丸の内の紀伊國屋さんで販売されています。
美津福はおいしいと稲馬が自信を持っていた牛です。
先週購入して食べたところ…味があるってこういうことなのかな、という感想。

「おいしい」というのは人によって違うから何とも言えないのです。
ブランド牛を頻繁に食べている人は少ないでしょうから
おいしいのか、おいしくないのかよくわからないと思います。
頭で考えることなく、味わっていただければ幸いです。

でも、うちは生産者なので米沢牛のおいしさについて向き合う必要があると思っています。
自分たちで納得の味のものもあれば、そうではないときもたまにあります。
甘みがなかったり、脂が口に残るものだったり、さまざまあります。
自分たちの育て方なのか、牛そのものの力なのか、何が一番影響しているのかはっきりわからないこともあります。

自分たちの育てている感触と枝肉が全然違うこともあります。
これが肥育の奥深さなんだな。きっと(笑)