誕生
無事に生まれてきてありがとう!
子牛の誕生は嬉しいです。
体重は20㎏後半から約30㎏で生まれます。
小さい体が出てきてぴくぴくと動き出すと一安心です。
まずは楽に息が吸えるように
子牛は濡れた状態で生まれてきます。
鼻や口には羊水が入っているので早く取り除くと呼吸がスムーズになります。
2015年に我が家で子牛が誕生するようになった当初は
産後すぐ後ろ肢を人が持って前肢と頭がだらんと下がるように宙吊りしていました。
宙吊りすると液体が早く抜けるといわれるからですが
これを一人でするのは相当大変です!
宙吊りしなくても拭き取ったり、母牛がしっかり舐めることで特に問題ないようです。
体を乾かす
子牛は胎内で温かい羊水に包まれているのに
誕生と同時に全身濡れたまま外気に触れることになります。
できるだけ早く乾かすことが大事です。
布で拭くこともありますが、
一番早いのは母牛が何度も舐めること。
産後興奮して子牛を受け入れられない場合が稀にありますが、
生まれたばかりの子牛をすぐに舐めだすことがほとんど。
本当は、生まれてすぐにへその緒の消毒をした方が良いといわれています。
何度も消毒していたのですが薬を塗った瞬間に母牛が舐めてしまうので
今ではやらなくなりました。
(それでもやった方が良いのでしょうか?情報をください!)
母牛が全身をくまなく何度も舐めることで
子牛の体が乾いていきます。
誕生後すぐに初乳を飲ませる
牛は胎内で病気に対する免疫を移行できません。
子牛は免疫のない状態で生まれてきます。
免疫を移行するには母牛の初乳を飲む必要があります。
ときどき言われるが
「お母さん牛って寝ながらおっぱいあげるんじゃないの?」
たしかにイヌやネコなどのイメージだと
母親が横になっているところに赤ちゃんが吸いついていますが
牛は違います。
母牛は立ったままで授乳するので
直接初乳を飲ませるには子牛が立ち上がった後になります。
我が家では誕生直後の立ち上がらない間にセリムンという液体を飲ませています。
人肌程度に温めておいて口から吸わせる形です。
誕生後、30分くらいで立てるようになります。
よろよろしてすぐに転んでしまいますが
何度も立ち上がろうとします。
母牛も舐めたり、短く「モッ!」と声を出して励ますようにしていることが多いです。
その後、子牛自らが母牛のお腹の下を口先で突きながらおっぱいを探します。
うまく探せないようなら人が入って誘導して
初乳を飲ませます。