ねっきたて
ねっきたて=作溝
ねっきたては田んぼの中に溝を作る仕事です。
専門的にいうと作溝(さっこう)と言われるそうですが、
この辺りではねっきたてと言います。
ねっきたての目的
ねっきたては稲わらを集めることのない稲作農家でも行っている場合が多いです。
ねっきたてには稲の根にとって大事な効果があると言われています。
土の中の空気を抜いたり、
有機物が分解されることによってガスを抜いたり、
温度調節をするためには
水管理が大切です。
水管理を行いやすくするためにねっきたてを行います。
溝を作ることで水を抜きたいときも入れたいときも時間が短縮されるからです。
我が家の田んぼは溝が多い
我が家は稲刈り後に田んぼの上に稲わらを直接置いて乾かします。
そのため田んぼの水はけが悪いといつまでも稲わらが乾きません。
ねっきたてを行う際はなるべく数を多くするようにしています。
溝の数が多いと田んぼから水の残りやすい場所が減ります。
むらなく全面が乾きやすくなります。
7月に行う
ねっきたてを行う時期は7月。
炎天下の中での仕事になります。
ねっきたてをする前に一度田んぼから水を抜きます。
この時期に雨が降り続くと水が抜けず乾かないため
ねっきたてを行えないこともあります。
そうなると稲の生育だけでなく秋のわら干し作業まで影響するので
晴れを願うばかりです。
ねっきたての機械
ねっきたてにはこの機械「田面ライダー」を使います。
このネーミング、楽しいです!(農機具はかわいい名前、おもしろい名前が意外とあります)
写真左のハンドルを握り、中央の黒い部分にまたがって座ります。
自転車に乗るような感じです。
そしてグッと体重を下にかけながら両足で前へ進んでいくと
後ろについている銀色の部分で溝がついていきます。
せっかくできた溝が消えてしまうことも
できたばかりの溝です。
これだけはっきり溝ができないこともあります。
田んぼの場所によって土質や水はけが違うことや
天気が影響することもあります。
そんなときは本当に…残念です!