子牛市場で買ってきた約9か月齢の子牛
肥育は9か月齢前後頃から
米沢牛は32か月齢以上であることが求められます。
その32か月は大きく「育成期」と「肥育期」に分けられます。
育成期はよく食べて丈夫な牛に育つことが目的で、
肥育期は良質な牛肉で充分な大きさに育つことが目的です。
肥育を始めるのは9か月前後になってから。
子牛市場から買って来るところから始まります。
我が家で生まれた子牛は約10ヶ月から。
大きさを充分見てからになります。
素牛(もとうし)の導入…子牛を買って来ること
子牛を買って来ることは専門的に「素牛を導入する」といいます。
子牛市場で牛を選ぶにはいくつかポイントがあります。
まず、出かける前に血統や何回目の出産の子牛かを選ぶことが大事です。
子牛市場は毎回競売にかけられる子牛の名簿があります。
その中にさまざまな情報がありますが、
安定した霜降りの牛肉になりやすい血統や脂の柔らかい血統などを考えることと、
出産の多い母牛の遅くに生まれた子牛はなるべく避けるなど
優先順位をつけながら選びます。
子牛市場ではある程度選んだものを中心に
子牛の月齢と体重や体の作りを見て選んでいきます。
必ずしも9か月齢前後の子牛が出ているとは限りません。
8か月くらいもいれば10か月もいます。
名簿を見ながら生年月日と大きさを選びます。
体重の大きい子牛が高値になる傾向がありますが、
体型(肩幅、余計な肉がついていないこと)
姿勢(がに股ではない、背中の様子)
毛艶など大切な要素です。
この時期の体重は260kgから300kgくらいと個体差があります。
我が家では280kg前後の子牛を選ぶことが多いです。