ブラシかけ
ブラシかけよりも、この辺では「はけかけ」と言われます。
髪の毛をとかすようなブラシではなく
金属でできていてギザギザの凹凸のある金具を使います。
ときには、のこぎりをクシのように使うことも。
ストレスを減らす
ブラシをかけると大概の牛は気持ちよさそうにおとなしくしています。
子牛や体が小さい時はかゆいところを肢で掻いたり舌で舐めたりしますが
大きくなってくると背中など届かなくなってくるので
そういう場所にブラシをかけるとより嬉しそうです。
肉質にも良い
ブラシをかけると血流が良くなるそうです。
そのため体の中にも良いと考えられていて
肉質にも影響すると言われています。
人との信頼関係
ブラシを初めてかけるときは警戒して逃げ回る牛もいます。
徐々に慣れてくると自分から寄ってくるようにもなり、
何より人に対して警戒心が薄くなるのでより穏やかに過ごせるような気がします。
子牛の時からブラシかけをするとより人への信頼が生まれて
牛自身がゆったりと生活できるようです。
汚れを落とす
牛が最後に牛舎を出る前は必ずブラシをかけます。
屠畜場へ汚れをつけていかないようにするのはマナーです。