米沢牛の定義
1.置賜で最も長く飼育された牛であること
米沢牛として認定されるためには
まず、山形県南部に位置する置賜(おいたま、おきたま)と呼ばれる地域で
その牛が最も長く飼育されていることが必要です。
(※1 置賜は米沢市、南陽市、長井市、高畠町、川西町、飯豊町、白鷹町、小国町の三市五町)
たとえば、32か月齢(2歳8か月)で牛肉となった牛が
生まれてから20か月齢まで置賜以外のところで飼育され
最後の12か月を置賜にいたとしても
その牛肉は米沢牛として認定されないということになります。
2.黒毛和種で出産したことのないメス牛であること
牛の種類はとても多いです。
乳牛といえば白と黒のホルスタインや濃い牛乳とよく言われるジャージーなど
数種類思い浮かぶ方がいると思いますが、肉牛もさまざまいます。
和牛と言われるものでも数種類おり、
米沢牛は黒毛和種という種類の牛と決められています。
その中でも、出産したことのないメス牛のみ認定されます。
3.主に山形県米沢市と東京で牛肉になったものであること米沢牛に認定されるには決まった場所でと畜されることが必要です。
4.生後32か月齢以上で格付け3等級以上であること
生後32か月齢というのは一般的な牛肉や日本の有名なブランド牛の中で長く育てられたものになります。
この育てる期間の長さが米沢牛の大きな特徴です。
若すぎる牛より長く飼育された牛の方がおいしくなるといわれていますが、
育てる方としてはリスクが多くなります。
牛は生き物なので
いつ病気になるか、突然死んでしまうこともあります。
牛舎の中で死んでしまった牛は牛肉としてお店に並ぶことはありません。
他にも飼育する方としてはエサ代の増加などデメリットがありますが
おいしい米沢牛を求めてこの条件が入っています。
格付けはA5というのが最高レベルです。
牛肉になってみないと格付けはわかりません。
いくら置賜で育てていても牛肉になってみないと
米沢牛になれるかわからないということです。