米沢牛の母牛
出産すると米沢牛として認定されない
米沢牛の定義にあったように、出産した牛は米沢牛にはなりません。
そのため米沢牛として育てる牛とは別に子牛を出産する牛を育てる必要があります。
業界では繁殖牛と呼ばれます。
米沢牛との育て方の違い
米沢牛の母牛なので種類は同じ黒毛和種です。
誕生してから10か月齢くらいまではどちらも同じように育てます。
その後の育て方で一番の違いはエサです。
米沢牛として育てる場合は穀物の割合が増えます。
一方、母牛として育てる場合は牧草を中心に与えます。
米沢牛は体重が増えるようにすることと、霜降りと呼ばれる牛肉になるようにすることが大事ですが
母牛は太り過ぎると妊娠出産に支障が出やすいことから
米沢牛に比べると穀物の量がかなり少なくなります。
我が家では出産前から妊娠するまであるいは子牛に授乳している間まで穀物のエサを与えますが
妊娠して子牛への授乳が終わった牛は牧草や稲わらのみ与えています。
また、
米沢牛は運動を控えさせてゆったり育てるのに対し、
母牛は適度な運動や日光浴が妊娠するのに好ましいといわれています。
我が家では米沢市の吾妻山麓放牧場を利用して
5月下旬から10月下旬まで授乳させていない妊娠した母牛を放牧させています。