米沢牛への想い
牛と一緒に働く楽しさ
牛は好奇心旺盛だけれど、ちょっと臆病。
鳴くことはほとんどなく、物静かにみつめていることが多いです。
そんな牛がそっと近寄って来ると嬉しいし、
おもしろい癖を持った牛に気付くともっと愛着が湧いたり、
小さな変化の積み重ねが喜びです。
米沢牛はこの地域の文化の一つ
農業は土地を管理し食物を育てるという仕事です。
米沢牛を育てるということは 農業にもう一つ違う醍醐味を加えていると思います。
それはここ置賜地域の伝統を引き継いでいるということです。
置賜地域は質素倹約で人情深い人が多いです。
ものを大事にし恩も忘れず人間関係を築いています。
それは昔、農耕用として飼われていた家畜にも同じだったと思います。
一緒に働いている牛や馬を大切に育てる。
それが米沢牛の始まりだと思います。
我が家も40年ほど前までは家の中で牛を飼っていました。
家族の一員として一緒に住んでいた牛。
牛を育てるという原点を忘れずに受け継いでいきたいと思います。
食べると笑顔になれるものを育てる
食べて幸せを感じられるもの。
生涯かけてのテーマです。
同じエサ、同じ場所、同じ生活で過ごしているのに 食してみるとそれぞれ味が違います。
牛自身が持っている個性を把握して 米沢牛として育てていくことは経験と知識が必要です。
盆地特有の気温差は米沢牛のおいしさの一つと言われます。
私たちはこの恵まれた土地で 笑顔がこぼれるものを育てていきたいと思っています。
非遺伝子組み換え飼料を使う
家畜のエサは遺伝子組み換え(GMO)のものが主流です。
我が家では自分たちが食べたいものに育てたいと考えており、
また、お客様がより食べたいと思う米沢牛をめざして
生後10か月以降の牛には完全に非遺伝子組み換え(non-GMO)のエサを使っています。